本好きなら絶対に１度は訪れたい場所

2002年に公開された映画『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』を懐かしげに見ていると、面白い発見があった。主人公が消えた惑星の情報を調べに図書館に訪れるシーンがある。2002年に映画館で見たとき、このシーンに違和感を感じた覚えはない。でも2016年にiPad Proでこのシーンを見ていたらお尻がムズムズしてきた。

「なぜスターウオーズの時代に図書館があるのだろうか？」

電子書籍が世界中で一般化されてきて、Amazonで好きな本をオーダーしたら次の日に届く現代社会では「書店」や「図書館」は恐竜的な「ゆくゆくは全滅する」存在と言われてきた。でも待てよ、僕の先生でもあるJediオビ＝ワンが未来の世界で図書館で調べ物をしているではないか。それにこのハイテク図書館には本らしきものが棚にずらっと並んでいる。「全滅する」との考えは間違いだったのか？

周りを見てみよう。大人気の書店、代官山 蔦屋書店ができたのも最近だ。そのあと二子玉川 蔦屋家電もできた。「家電」とあるが実は立派な書店である。大阪にだって梅田 蔦屋書店というすばらしいお店ができた。

それに毎月のようにブックカフェがどこかでオープンしている。例えば東京練馬区に２０１６年にオープンしたフミクラ。コーヒー専門店でありながら、コンセプトは大人のための図鑑図書室。このおしゃれなブックカフェをオープンしたのは弁当屋ほっともっとを運営していた夫婦。弁当屋をリニューアルしてカフェを始めたそうだ。

紙の本は消えるどころか今ホットなのではないかと思い始めてきた。世界中で本と読書をセレブレーションするWorld Book Nightの４月２３日に、世界にある面白い書店や図書館を紹介したいと思う。

1. Trinity College Library
   アイルランドのダブリンにある図書館。ダブリンのLara Z.さんは、「ハリーポッターの世界に紛れ込んだような気持ちになった。古い本とカルチャーの香りをかいているとこの場所の素晴らしさを感じる」と言っている。

2. Biblioteca Vasconcelos
   メキシコのメキシコDFにある図書館。メキシコシティーのAntonio G.さんは「リラックスしたとき、集中して仕事をしたいとき、ここにくると外の音を忘れることができる。全ての情報がネットで見つけられる現代、ラブリーな図書館に定期的に訪れる習慣を忘れるべきではない。」

3. Boekhandel Dominicanen
   オランダ南部のマーストリヒトにある「世界で最も美しい本屋」。ドイツのFlorian G.さんは「オランダ語が読めなくても訪れるべき場所だ。古い教会にある書店なので雰囲気とアンビアンスがとても面白い。」

4.  Albertine
   ニューヨークのセントラルパークの向かいにあるフランスの領事館の運営する書店。ニューヨークのElizabeth C.さんは「これって普通なのかわからないけど入店に警備チェックがあった。入り口からとても美しくてベルサイユ宮殿にありそうな部屋が１階にある。２Fは天井の壁画がとても豪華で読書の部屋もあった。」

5. Spotty Dog Books & Ale
   ニューヨーク州のHudson町にあるビールを飲みながら読書ができる書店・パブ。ニューヨークのKrista R.さんは「本とビールを両方手に入るユニークで居心地のいい場所だ。私の夫はここでボードゲームを遊びながらとても楽しい午後を過ごせた。」

6. Taipei Public Library Beitou Branch
   台北で2006年にオープンした図書館で、アジアでもっともエコな建物の一つと言われている。台北のYi-Ching L.さんは「台湾でグリーンな建物として有名で、木造なのでエアコンがなくても室内があまり暑くならない構造になっている。」

日本にも面白い図書館、書店、ブックカフェなどいろいろあるので是非Yelpでみなさんのおすすめの読書スポットを世界に発信してみてください。

高田智之
Yelp Japan代表取締役社長
toroeater.yelp.co.jp
東京のベスト書店リスト